365章に分けて生長の家の真理が説かれた「365章シリーズ」のうちの1冊である本書は、生長の家創始者である筆者が、とくに深い霊感的状態になっていた時期に執筆された「法語」を集めたもの。再読した著者自身が「自分が書いた本に感動して若返った感じがする」と述べる、シリーズ中の圧巻の書である。

『如意自在の生活365章』 谷口雅春著 日本教文社刊 定価1,925円(税込)

如意自在の生活365章
谷口雅春著 日本教文社刊 定価1,925円(税込)

 現在出版されている7冊の「365章シリーズ」は、忙しい毎日でも短時間で真理の言葉を読むことができるので、普段から愛読しています。中でも本書は、平易に説かれた真理の言葉が、現象にとらわれがちな私たちを自由自在の境地へと目覚めさせてくれます。

「自分自身に感謝すること」の章(198ページ)には、「神に感謝し、周囲の一切の事物に、周囲のすべての人々に感謝するだけではなく、自分自身に感謝することを忘れてはならないのである」とあり、自己讃嘆は後回しにしていたことを気づかされました。続いて、次の祈りの言葉が記されています。

「“われはわが生命(いのち)を讃えん/汝(なんじ)は神より来たりて/われに宿れるいと潔き尊き神の生命(いのち)なり/常にすこやかに/常に強くたくましく/いかなる困難にも挫折することなく/いかなる試練にもよく耐え忍び/神から与えられたる/尊き使命を果たすなり/われ汝を称(ほ)め讃え、感謝し奉(たてまつ)る”」

 この祈りを念じ、『日時計日記』(生長の家白鳩会総裁・谷口純子監修、生長の家刊)に「よく頑張ったネ、思っていた予定が一日でスムーズにできたネ」という自己讃嘆の言葉を書いていくうちに、自分への観方が変わり、明るい方へ心が転換していきました。未来に明るい種を蒔き、縁ある方々に感謝すると共に、自分自身にも感謝していきたいと思います。

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佐藤裕見子(さとう・ゆみこ)(生長の家地方講師)
生長の家札幌教区地方講師会長。趣味のガーデニングによって町内の人との交流が盛んになり、増えた苗を差し上げて喜ばれている。