谷口純子・生長の家白鳩会総裁による本書は、本誌に連載したエッセイが1冊にまとめられており、自然と共にある暮らしや、喜びや明るい出来事に心を向ける「日時計主義の生き方」について綴られている。

『 46億年のいのち』
谷口純子著 生長の家刊 1,296円+税
「はじめに」には、タイトルの「46億年のいのち」について次のように書かれています。
「地球が誕生して46億年であり、その長い時間の中で40億年前に最初のいのちが生まれ、次々に沢山のいのちが海から陸へと誕生しました。そして太陽の恵みと緑色植物、私たちが名も知らない微生物や小さな虫たちの働きも加わり、20万年前に私たちはやっと地球の住人になれました。それらすべてのいのちを指しています」
続けて、人々がすべての生き物、自然環境にも心を寄せて、生きがいに満ちた人生を歩む一助となれば幸いである、ということが書かれています。著者自身も、山梨県北杜市の八ヶ岳南麓に住み、ビオトープ(*)を作って、自然環境の回復に貢献しようとしています。
また、「神からのメッセージ」の章には、色々理由をつけて後回しにしていることを実行することの大切さが説かれていて、これを読んで、以前から学びたいと思いながら後回しにしていた憲法と歴史との関連について、1カ月かけて学ぶことができました。
庭の椿には蜜を求め、小鳥がやってきます。本書を読んだことで、自然に生かされていることに感謝しながら、充実した人生を歩んでいきたいという思いに満たされました。
* 動物や植物が恒常的に生活できるように造成または復元された小規模な生活空間
西村美智子(生長の家地方講師)
生長の家長崎南部教区地方講師会長。7年前から肉食を止め、最近、家族から大豆たんぱくを使った料理のリクエストが増えてきた。