高校2年生の娘が、時々外泊することがあり、厳しく叱りました。娘はつき合っている彼の所に泊まりに行っているようです。彼はわが家に何度か来たこともあり、礼儀正しい青年で、交際そのものには反対していないのですが、娘の外泊をやめさせるにはどう言い聞かせればよいでしょうか。(A子・47歳)
無断外泊は「家に居場所がない」とか「寂しい」ときに起きるようです。しかし、幸いにして、「彼はわが家に何度か来たこともあり、礼儀正しい青年で、交際そのものには反対していない」とのことですから、娘さんの言い分にもしっかり耳を傾けつつも、悔いのないように、親として心配している点ははっきりと伝えたら良いと思います。
生長の家では、人間の本質は神の子であり、男性と女性の両側面を具備した完全な存在であると説きます。しかし、肉体は男性か女性かのいずれかに偏しており、異性との関係の中で、完全性(全体性)を表現しようとするのです。そして、「自分の中に本来ある隠れた側面を現している異性」を「魂の半身(はんしん)」と呼んでいます。魂の半身としての異性は、「自分の全体性を実現させてくれるかけがいのない伴侶(パートナー)」であり、そこに結婚の意義もあります。魂の半身については、『日々の祈り』(生長の家総裁・谷口雅宣著、生長の家刊)に記されていますので、ぜひお読みいただきたいと思います。
あなたが思春期を経て、結婚、出産、育児を経験したように、娘さんも女性として思春期を迎え、異性との交際を経験し、次の世代に命をつなぐ年齢にまで、体も心も成長したのです。
この度の“問題”は、親子にとって“順調”な人生の通過点の“課題”であるとも言えます。ぜひ娘さんに、そうした男女の関係や結婚の意味について話してあげてください。さらにはこの機会に、あなた自身の高校時代のこと、ご主人との出会いなど、これまでの来し方を、当時の時代背景と共に娘さんに伝えつつ、わが娘として生まれてきてくれたことの喜びや感謝、そして子の幸せを願う親の切なる気持ちも伝えられたらいいですね。娘さんもきっと、素直に聞き入れてくれるに違いありません。
子の問題は両親の課題です。ご主人と話し合い、夫婦の気持ちを通わせて調えることから、はじめてみてはいかがでしょうか。
*回答者 目等泰夫
生長の家総本山総務、本部講師。総本山のある長崎県の自然、文化、歴史に魅せられている。
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