新宮郁美(しんぐう・いくみ) 東京都出身、京都府在住。令和元年12月、39歳で入籍。現在、夫と2人暮らし。ノーミート料理で野菜の皮まで利用し、ゴミを出さずに料理をするのを楽しんでいる。花の写真を撮るのも趣味。生長の家地方講師。

新宮郁美(しんぐう・いくみ)
東京都出身、京都府在住。令和元年12月、39歳で入籍。現在、夫と2人暮らし。ノーミート料理で野菜の皮まで利用し、ゴミを出さずに料理をするのを楽しんでいる。花の写真を撮るのも趣味。生長の家地方講師。

 生長の家本部練成道場(*1)での業務に励む日々を送るなか、宇治別格本山(*2)の練成会(*3)に参加しました。様々な講師による講話を聴く中に、主人も講話を担当していたようですが、その時は片思いの失恋に悩んで受講した練成会だったので、まさか結婚相手となる魂の半身(はんしん)とは思っていませんでした。

 練成会では個人指導もしていただき、「神の子の自覚が大切で、神の子の自覚が現象生活にも現れた時に魂の半身が現れる。それには感謝誦行(しょうぎょう)(*4)をしなさい」と指導を受け、本部練成道場に戻ると、「神の子ありがとうございます」と日々唱えながら生活しました。

 練成会に参加したおかげで、心が前向きになって三正行(さんしょうぎょう)(*5)も以前のように喜んでできるようになり、充実した毎日になりました。結婚への希望も湧き、以前から申し込んでいた聖経法供養(*6)を継続し、結婚成就を祈ってもらいました。また、婚姻届を財布に入れたり、結婚情報誌に自分の顔写真を貼って部屋の見える所に置いたり、結婚できた自分を想像したりしました。

イラスト/石橋富士子

イラスト/石橋富士子

 さらに、「12月17日、御心(みこころ)に適(かな)った半身と結婚しました。おめでとう。バンザイ。バンザイ。バンザイ」と誰もいない所で大きな声で唱えました。(「12月17日」には特に意味はありませんでしたが、実際には、その4日後の12月21日に式を挙げたのです)

 そんな前向きな毎日が戻ってきた時、職場の全体朝礼で、「宇治別格本山の盂蘭盆(うらぼん)供養大祭のお手伝いに行きたい人はいますか」という話があり、喜んで手を挙げたところ、出張に行かせていただけることになりました。

 盂蘭盆供養大祭のお手伝いの際、休憩中に同じ持ち場の女性たちと自然と結婚の話になりました。「結婚するならどういう人がいいの」と聞かれて、「生長の家を通じて多くの方々のお役に立とうとしている人で、真理を深く学び、祈りを大切にしている人がいい」と言ったところ、一緒に話していた女性から、主人の名前が出てきたのです。でもその時は、講話を拝聴して顔は知っていたものの会話すらしたことがなく、全然気になっていませんでした。

 しかし、出張から戻っても、祈りのたびに主人の顔が浮かんでくるのです。不思議に感じて、講師でもある直属の上司に相談したところ、「あなたの半身かもしれませんね。連絡をとってみなさい」と言われました。

 半信半疑だったものの、「信仰深いところを尊敬しています」と書いた手紙を出しました。知らない人から届いた手紙なので、返事は来ないかもしれないと思っていました。 (つづく)

*1 東京都調布市飛田給にある生長の家の施設
*2 京都府宇治市にある生長の家の施設。宝蔵神社や練成道場などがある
*3 合宿形式で教えを学び、実践するつどい
*4 「ありがとうございます」と感謝の言葉を連続して唱える行
*5 生長の家の大切な行とされている神想観、聖経や讃歌の読誦・聖典等の拝読、愛行
*6 申込者の祈願成就のために、その人の実相が一層現われることを願って聖経を読誦すること。生長の家本部練成道場で行われている