S.M.さん 神奈川県在住。平成29年11月に23歳で入籍。新聞社に勤めながら、通信制大学に通い、仕事と家事と勉学の両立に励む毎日を送る。令和2年3月より神奈川教区青年会副委員長を拝命している。現在、夫と2人暮らし。

S.M.さん
神奈川県在住。平成29年11月に23歳で入籍。新聞社に勤めながら、通信制大学に通い、仕事と家事と勉学の両立に励む毎日を送る。令和2年3月より神奈川教区青年会副委員長を拝命している。現在、夫と2人暮らし。

 Mさんは大学を中退した私に、「焦らなくて大丈夫、今はゆっくり過ごそう」と優しく声をかけてくれました。私は自宅の家事を手伝い、空いている時間は神奈川県教化部(*1)に行って、家庭訪問や青年会(*2)事務局の手伝いをしました。

 学習塾に勤務するMさんは、多忙な日々を送っていましたが、そんな中でも私と会う時間を作ってくれました。どんなに疲れていても、悩みを優しく聞いてくれたり、私が就職活動に身が入らない時は、「しっかり取り組んだ方がいい」と強く言ってくれたりしたので、優しくも厳しく私を導いてくれたことに感謝しました。Mさんの強い支えもあり、退学して4カ月後にアウトソーシングサービスを提供する会社に入社することができました。

 物事が順調に進むようになった平成29年2月、Mさんの「ずっと一緒にいていいんだよね?」という質問口調のプロポーズに、私は「いいよ」と答えました。これまでいつもMさんに支えてもらってきたので、これからは私もMさんを支えていきたいと強く思いました。

 Mさんと交際中、ときには喧嘩をすることもありましたが、それもすべて二人の絆を深めるための重要なプロセスだったと思います。交際を始めた頃、「こんな小さなことをMさんに相談したら、嫌われるかもしれない」と思い、悩みを打ち明けられずにいると、後から「悩んでいるなら一緒に解決したかった」と言われ、反省したことがありました。以来、お互いにパートナーとして、どんなことでも相談し合うことを大切にしています。

イラスト/石橋富士子

イラスト/石橋富士子

 そしてもう一つ大切にしていることは、素直に感謝の気持ちを伝えることです。それは家族に限らず、すべての人や物や事への感謝の気持ちです。Mさんは仕事が休みの日は、食器を洗ったり、洗濯物を干してくれたりします。そんな時は素直に「Mさん、食器を洗ってくれてありがとう」「洗濯物を干してくれてありがとう」と伝えています。また、Mさんも私に対して「ご飯を作ってくれてありがとう」「掃除をしてくれてありがとう」と言ってくれます。お互いに感謝の気持ちを伝え合っていると、自然と明るい言葉が出てくるようになります。

 現在、Mさんは神奈川県教化部の職員として勤務し、私は農業専門の新聞社で広告に関わる仕事をしています。入社のきっかけは、農業大学出身Mさんが、「おもしろそうだから、やってみたら?」と背中を押してくれたことでした。

 生長の家の信徒さんから、「二人を見ていると安心する」と言ってもらえることがよくあり、とても嬉しく感じています。これからもお互いを尊重し、支え合いながら、笑顔あふれる家庭を築いていきたいと思います。

*1 生長の家の布教・伝道の拠点
*2 12歳以上40歳未満の生長の家の青年男女の組織