大量生産・大量消費のサイクルから離れて、手作りすることで見えてくる、本当に大切なこと。
クラフトの時間には、豊かな生活や、心穏やかに過ごすためのヒントがたくさん。

『白鳩』No.147「つくる、祈る、日々の生活」メイン画像

上/お孫さんと手づくりの人形。おそろいの服がほほえましい 左/端切れで人形の服を何着も作った 右/人形と楽しく遊ぶ

「手作りのプレゼントは、贈り物を2回するのと同じ。手作りする行為と、プレゼントそのものとで」(ターシャ・テューダー(*))

 私はこの言葉がすきで、初孫の1歳の誕生祝いに、ウォルドルフ人形を手づくりすることに決めました。オーガニックコットンで頭や胴体を仕上げ、髪の毛も1本1本毛糸を植え込んでいきます。人形の洋服も縫って、こつこつと作り上げ、プレゼントすることができました。

 完成したら創作熱が高まって、家にある端切れで人形のズボンやシャツ、鞄などの小物まで作り、また孫に洋服を縫えば、その余り布で人形におそろいの服も作りました。なかには、孫が新生児の時の肌着を何か形にして残しておきたいと思い、タグも縫い付けてリメイクしたコートもあります。

 最初は興味をしめさなかった孫でしたが、着せ替えごっこを楽しむほど成長した姿に喜びを感じるとともに、作らせてくれてありがとうという思いでいっぱいです。
(夜久宜子・SNIクラフト倶楽部)

* アメリカの絵本画家、園芸家

▶︎「SNIクラフト倶楽部」のWebページはこちら