YHさん 大阪市住之江区・会社員・26歳 取材●中村 聖(本誌)撮影●堀 隆弘

YHさん
大阪市住之江区・会社員・26歳
取材●中村 聖(本誌)撮影●堀 隆弘

 中学生の頃から、環境問題に興味があったというYHさんは、大阪市内にある環境コンサルタントの会社に入社して2年目。発電所の建設や空港整備など、主に国や地方公共団体の事業が環境に与える負荷について、調査や監査を行う環境アセスメント(環境影響評価)の仕事に携わっている。そんななか、週に3日は自転車通勤をするなど、自転車ライフを楽しんでいる。

  「いま、都市部の温度が上昇するヒートアイランド現象が問題になっていますが、自然の力である海風に、それを緩和する力があると知り、大学と大学院では、海風の研究をしていました。環境問題のために何ができるかをずっと模索していますが、一人ひとりが、身近でできることから始めていくことが大事なのではないかと思います」

自分が変わることが大切

 祖父の代から、家族で生長の家の教えを信仰してきたというHさんは、「教えは自分の考え方の軸になるもの」と話す。

「小さい頃、具合が悪くて休んでいるときに、両親が『Hは神の子さんで、絶対病気は無いし、素晴らしい存在なんやで』と言って安心させてくれたのをよく覚えています。中高生の頃は、人に対して思ったことをストレートに、つい言ってしまったり、逆に言いたいことが言えずに悩んだこともありましたが、今考えると、自分のことがよく見えていなかったと思います。練成会(*1)などで、生長の家の教えを学んでいくなかで、周りが変わればいいと思うのではなく、自分を変えなければいけないことに気づくようになったんです」

 そんなHさんは、生長の家青年会の先輩に勧められたことがきっかけで、SNI(*2)自転車部に入り、昨年(2018)の3月からクロスバイク(*3)に乗り始めた。

「ジムに通って運動もしていたし、最初は『自転車なんて乗る必要はない』と頑なに思ってました(笑)。でも、自転車部の皆さんがとても楽しそうにしているのを見て、始めてみようかなと思ったんです」

自転車は生活の一部

 自転車に乗り始めてすぐの去年のゴールデンウィークに、Hさんは青年会の仲間と一緒に、兵庫県の淡路島を自転車で一周する旅行に出かけた。

大学時代は環境活動サークルに入っていたという北城さん。「大阪城公園に集まって、ゴミ拾いのイベントなどを行っていました」

大学時代は環境活動サークルに入部していたとのこと。「大阪城公園に集まって、ゴミ拾いのイベントなどを行っていました」

「明石まで輪行(*4)して、そこからフェリーで淡路島に向かいました。約150キロの道のりで大変でしたが、すごく気持ちが良くて、いい思い出になりましたね。最近では、山梨と長野にまたがる八ヶ岳の周囲約100キロを、仲間と一緒に自転車で回りました。自然との一体感を強く感じましたし、仲間たちと楽しみを共有し、互いの距離が近くなるのも自転車の魅力だと思いますね」

 今は自転車に乗るのが「ただただ、楽しい」とHさんは話す。

「週に3日は自転車で通勤していて、自転車はもう生活の一部ですね。自転車に乗ることで気持ちを切り替えることができ、仕事の能率も上がりました。それだけでなく、環境に負荷をかけず、温暖化の防止にもつながりますし、理屈ではなく、まずは乗ってみることが大切なんだと思います」

*1 合宿して教えを学び、実践するつどい
*2 生長の家(Seicho-No-Ie)の略称 
*3 舗装路上を走るためのロードバイクと、オフロードも走れるマウンテンバイクの特徴を併せ持った自転車のこと
*4 自転車を袋に入れ、公共交通機関などを利用すること