Q 小さい頃から学校などで、「友人をたくさん作って、大切にしよう」と言われたりするたびに、友人が少ないことはだめなことのように言われているようで違和感がありました。高校の同じクラスの子ともたまに話をするくらいで、どこかに一緒に遊びに行ったりするということもありません。私自身も一人でいる方が好きなので、それで別に構わないのですが、友人って本当に必要なんでしょうか?(17歳、女性)

回答者
H.Y.
生長の家光明実践委員
大阪生まれ大阪育ち。趣味は自転車で旅に行くこと。最近、京都府の丹後半島(琴引浜、伊根町)を巡った。読書、銭湯も好む。
A 自分らしく生きるあなたの人生を、「良き友人」がより豊かなものにしてくれます。
同年代であなたと同様の疑問を感じている方も、きっといると思います。勇気を持ってご質問いただいたことに感謝いたします。
私も「友人がたくさんいることが良いこと、少ないことはだめなこと」という考えには、違和感を持ちます。そしてあなたの言うように、友人がいなくても構わないという考え方もよく分かります。ですが、その一方で「良き友人」を得ることには素晴らしい価値があり、人生を豊かにしてくれるとも思っています。あなたには「良き友人」と言える人はいますか。
「良き友人」とは
「良き友人」は、お互いの良き理解者であり、お互いの長所を知り、讃え合い、励まし合うことでお互いが成長できる存在です。挫折するようなことがあっても、立ち直りのきっかけを与えてくれるでしょう。
また、「良き友人」は、お互いを信頼しています。ここでの信頼とは一切の条件をつけず相手との友情を信じることです。友人であることに理由はなく、「○○だから友人だ」(例えば一緒に遊びに行ったから)などと決まっているわけではありません。お互いが自発的に友人関係にあることを望んでいるのです。信頼できる友人がいると安心でき、満たされた気持ちになるものです。
そして、「良き友人」はお互いが自立しています。今ではSNS等で簡単につながれますから、友人同士で頻繁(ひんぱん)に連絡をとっている場合があると思いますが、一人でいる時間も大切にして、付き合える方が良いでしょう。
自分らしさを大切に、他者と調和して生きる
私は友人をつくることそのものを勧めたいわけではありません。大切なのは、あなたがあなたらしく生きること。あなたらしく生きながらも独りよがりではなく、他者と調和して生きることです。そのなかで「良き友人」に巡り合うことができたら、人生がより豊かなものになるだろうと思います。
私には、前述のような「良き友人」と言える友人が一人いて、彼がいることでよりよい人生を送っています。彼とは15年来の付き合いで、今では昔ほど会う回数は多くありませんが、悩みごとがあると相談に乗ってもらったり、励まし合ったり、また、各々(おのおの)の近況を話し合って心地よい時間を過ごすなど、お互いに良い影響を与えていると感じています。
友人がいることで、一人では味わえないこともある、ということも知っていただけたらと思い、このような回答とさせていただきました。あなたが益々幸福で豊かな人生を送られますことを、お祈りします。
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