Q 中学3年生のとき、同じクラスの女子2人からいじめを受けていました。担任の先生にも相談しましたが、結局、卒業するまで悪口などのいじめはなくなりませんでした。高校ではいじめなどの問題はなくなり、今は大学に楽しく通っていますが、ふとした時にいじめられたことを思い出し、そのたびに気持ちが沈んでしまいます。いまだに2人のことを許せないでいるのですが、どうしたらいいでしょうか?(19歳、女性)

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A 常に人や物事の良い面を見て、相手の幸せを祈りましょう。

 回答者 向島慎吾(むこうじま・しんご) 生長の家光明実践委員 東京都在住。去年から一人暮らしを始め、ノーミート料理にはまっている。自分で育てた野菜で料理を作ることが最近の目標。

回答者
向島慎吾(むこうじま・しんご)
生長の家光明実践委員
東京都在住。去年から一人暮らしを始め、ノーミート料理にはまっている。自分で育てた野菜で料理を作ることが最近の目標。

 私も学生時代に似たような経験をしました。同じクラスの人に、自分が気にしている癖をしつこく馬鹿にされ、深く心が傷つきました。卒業した後にもその言葉が頭をよぎり、そのたびに気持ちが沈み、その人を憎んだこともあります。

 しかし現在は、その人に対して憎しみの心はなく、気持ちが沈むこともなくなりました。なぜかというと、生長の家の「人間・神の子」の教えを自覚し、「日時計主義」(*1)の生活を実践することで、相手の幸せを祈ることが出来るようになったからです。

人間は皆「神の子」

 生長の家では、人間は皆「神の子」であると説いています。だから、あなたも神の子であり、あなたに悪口を言った人も神の子です。神の子には、この世界を創った神様と同じ生命が誰にでも宿っていて、その命こそが本来のあなたなのです。

 だから、人間の本当の姿は、神様の無限の愛に包まれています。しかし、私たちが生きているこの現象世界では、心のレンズが曇っていると、その本当の姿が見えなくなる時があります。あなたが悪口を言われて悩んでいた時は、相手と自分とが、お互いに調和していなかったので、悪口という形で、不完全な現象が現れてしまったのです。

 まずは、自分も相手も同じ「神の子」であると自覚し、相手の本当の姿を心の中で描き、相手の幸せをお祈りしてみましょう。自分に悪口を言った相手が、幸福に満たされている姿をイメージしながら祈るのです。相手が愛に包まれている姿を繰り返し祈ることで、自分の心が明るくなり、沈んだ気持ちもきっとなくなるでしょう。

「日時計主義」の生き方をしよう

 また、心を前向きにするためには、生長の家の「日時計主義」の生き方を実践することも大切です。これは、日時計が明るい太陽の輝く時刻を記録するように、人や物事の明るい面、よいところを見て、記憶し、思い出すという生き方のことです。

 そうして自分の心を日々明るく保つ訓練をしていると、その心の反映として、自然に不完全な現象も消えていきます。

 その訓練の一つとして、普段の生活の中で感じた、人や物事の明るい面や感謝できることを、『日時計日記』(生長の家白鳩会総裁・谷口純子監修、生長の家刊)に記してみてはいかがでしょうか。大切なのは1回だけではなく、常に光明面を見ることを習慣にすることです。その習慣が身に付くと、自分の心に喜びが生まれますし、喜びが生まれることで、さらにすばらしい出来事があなたの周りに展開していきます。 

 今回、2つの方法を紹介しましたが、常に同時進行で行うことをお勧めします。それを続けることによって、現象の奥にある実相(*2)を観ることができるようになり、心が明るい方向に向き、あなたに悪口を言った相手と直接的な和解がなくても、沈んだ気持ちは消えて、きっと感謝の心が芽生えるでしょう。

*1 日々の生活の中の喜びや感動、明るい出来事などに心を向ける生き方
*2 神によって創られたままの完全円満なすがた

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