OHさん 千葉県・17歳・高校2年 取材●長谷部 匡彦(本誌)

OHさん
千葉県・17歳・高校2年
取材●長谷部 匡彦(本誌)

 千葉県内の高校に通うOHさんは、千葉大学工学部への進学を目指している。大学では人間工学(*1)を学び、将来は人間工学を生かした文房具の企画や開発を行うことが夢だ。

 Oさんは、小学5年生の時にペン回しの達人の動画を見て、その躍動感に魅了されたという。自分もペン回しが上手になりたいと思い、市販されているペンを分解して、重さのバランスや形状を変えたりするようになった。現在、ペン回しは世界大会が開催されるほど競技性の高いものとなっており、回しやすいオリジナルのペンを作ることも魅力の一つになっている。

「ペンを改造するうちに、文房具に興味が湧いて文具メーカーの歴史を調べたんです。インクで書くペンは、どれも似たように見えますが、鉛筆から始めたメーカーは書きやすさに、インクから始まったメーカーはインクの滑らかさにこだわり、使う人のことをとても考えて作られているのだと知って、面白いなと思いました。僕は左利きで、縦書きの日本語が書きづらかったこともあり、将来は誰もが使いやすい文房具を作ってみたいと思うようになったんです」

 新型コロナウイルスの影響で、学校は今年(2020年)の2月末から臨時休校となったが、大きなストレスを抱えることなく過ごせたのは、物事の明るい面を見る生長の家の教えがあったからだ。

「教えを信仰している母や祖父母、そして2年前に亡くなった曾祖母が、普段から明るい雰囲気で僕に接してくれていたことが、いい影響を与えてくれたと思います。物心つく頃から、母や祖父が『あなたは神の子、無限力があるから大丈夫!』と、いつも励ましてくれていたので、自分は大丈夫だという安心感がありました」

 Oさんは、2歳の頃から両親や祖父母に連れられて生命学園(*2)に通い、小学3年生からは小学生練成会(*3)にも参加するようになった。小学4年生のときに参加した練成会では、「生まれてくることができたのは両親のお陰だから、両親に感謝しましょう」という講話を聞き、家に帰ってすぐ両親に感謝の言葉を伝えた。

hidokei126_make_5「母に『いつも、ご飯を作ってくれてありがとう』と伝えたら、とても喜んでくれました。感謝の気持ちを表現すると、周囲の雰囲気が明るくなると練成会で教わったんですが、その通りだと実感しましたね。また、『我が魂の底の底なる神よ、無限の力よ湧きいでよ』というお祈りを大切にしていて、試験前などに心の中で唱えると、不思議と気持ちが落ち着いて集中できるんです」

 生長の家の明るい雰囲気が好きだというOさんは、これからも夢に向かって努力を続けていきたいと話す。

「新型コロナウイルスの影響で不自由さやストレスを感じることもありましたが、いまは地域や社会、そして世界のためにも行動を自粛することが大切だと思っています。マイナスの気持ちが出てきたときこそ、無限の力を信じて明るい気持ちで過ごし、目の前の勉強にしっかりと取り組みたいと思います」

*1 人が可能な限り自然な動きや状態で使えるように物や環境を設計し、デザインする学問のこと
*2 幼児や小学児童を対象にした、生長の家の学びの場
*3 合宿して教えを学び、実践するつどい