生長の家総裁・谷口雅宣監修 『“新しい文明”を築こう 上巻 基礎篇 「運動の基礎」』 181ページ、生長の家刊

生長の家総裁・谷口雅宣監修
“新しい文明”を築こう 上巻 基礎篇 「運動の基礎」
181ページ、生長の家刊

 この言葉は、「生長の家の食事」という生長の家の神示(*)に出てきます。生長の家の行事に参加して、この言葉を耳にしたとき、“楽しい”食事の時間を“厳粛な”ものにしなければいけないのか、と不思議に思ったことがあります。なぜなら、美味しそうな食事が目の前にあると、例えば食事をいただけることへの感謝の気持ちよりも、早く口に入れたいな、という思いが優先してしまうことが度々あったからでした。

 今、私は粗末な食事でも、頂けることや自然界の恵みに感謝し、食事の前には、「世界中の人がちゃんと食べられますように」と、ささやかですが祈ってから頂くことにしています。

 気候変動が原因と言われる、アフリカ等でのバッタの大量発生や、天候不順による食料不足が懸念される状況を思うとき、「食べ物に困ることがなく世界が平和になるように、自分はすべきことをしているだろうか」と自身に問いかけてみることもあります。そんな時は静かに「自己に宿る神」を思い、自分の神性を表現しようと心を新たにします。

 こんなふうに毎日、食事という機会を通して神に振り向くことができることをありがたく思います。(小林光子 生長の家本部講師。生長の家国際本部勤務) 

* 生長の家創始者・谷口雅春先生に下された言葉