「木を楽しむ」「木で遊ぶ」「木と森林を学ぶ」というテーマのもと、多くの人が木に触れて、感じることで森林環境の大切さを知り、暮らしの中で木を利用するきっかけをつくりたいと活動する「杣プロジェクト」。SNSなどによる情報の発信や、キャラクターグッズの販売、環境教育プログラムの実施の他、安倍川河川敷の清掃などを行い、環境保全に貢献している。

杣プロジェクト│静岡市駿河区 杣プロジェクトの事務所で、地元産の木質ペレットを手にして説明する坪井建憲さん 取材・写真/永谷正樹

杣プロジェクト│静岡市駿河区
坪井建材内にある杣プロジェクトの事務所
取材・写真/永谷正樹

「杣(そま)」とは、木を植え付けて育て、材木をとる森林のことを指すが、木を植えて育てる山=杣山(そまやま)、杣山から伐り出した木=杣木(そまぎ)、杣木を育て伐り出す人(林業家)=杣人(そまうど)という意味もある。

 杣プロジェクトでは、この杣をもう少し広く、私たちが生活の中で木に関係するモノゴトとして解釈し、杣人を林業家というだけでなく、木を使う人全般として捉えている。そして、杣が生活の中にたくさん溢れれば、人と自然がもっと近くて良い関係を取り戻せるという観点から、さまざまな活動を行っている。

上:地元産の杉と檜を使って作られた「すぎまろ」と「ひのまろ」。香りや触り心地が異なる/下:永久会員(会費2千円)になると進呈される会員証

上:地元産の杉と檜を使って作られた「すぎまろ」と「ひのまろ」。香りや触り心地が異なる/下:永久会員(会費2千円)になると進呈される会員証

 主なものとしては、①森だけでなく林業家や製材所を訪ねる「SOMA TOUR(杣体感ツアー)」、②いろんな道具を使って木でモノを作る「SOMA LABO(木の工房・教室)」、③静岡の里山の恵みを味わう「SOMA CAFE(里山コンセプトカフェ)」のイベントの他、④絵本から専門書まで森の本を集めた「SOMA LIBRALY(杣セレクト図書館)」、 ⑤木工製品の販売やイベントなどの情報を発信する「SOMA SHOP(杣コンセプトショップ)」の運営などがある。

 また、森林資源(木材や食材)が豊富な奧静岡=オクシズをテーマに開かれている「オクシズ森林の市」への出展や、毎月1回、静岡市河川環境アドプトプログラムの一環として、森林から川、海、大気へと循環している水が、私たちの生活環境と密接に関わっていることを体感するため、安倍川流域の清掃活動も行っている。

 杣プロジェクトを2010年に立ち上げた坪井建憲さんは、今後の抱負をこう語る。

「多くの人に木の良さを感じてもらおうと、地元の杉と檜から生まれた『すぎまろ・ひのまろ』(写真参照)を作り、ストラップや遊具などに使ってもらっていますが、これがとても好評で嬉しく思っています。これからもさまざまな活動を通して、地元の木材を使うことの意味や森林環境の大切さを伝え、日々の暮らしの中に木をもっと身近なものにして、気持ちが豊かになる生活の提案をしていきたいと思っています」

問い合わせ先
電話 0‌5‌4-2‌5‌9-0‌5‌0‌7 坪井建材
https://www.facebook.com/somaproject