
写真1

坂崎和佳
さかざき わか/昭和51年生まれ。美容師歴25年。熊本県球磨郡錦町在住。「ヘアサロンDeaR」を営む傍ら、カメラライフを楽しんでいる。思うように撮れないことも多く、試行錯誤しながら日々奮闘中。生長の家白鳩会員。本誌No.114(2019年9月号)「美のステージ」に登場。
6回目となる今回は、熊本県宇土市(うとし)の御輿来(おこしき)海岸を紹介したいと思います。
九州の北西部に位置し、干潮と満潮の差が日本一と言われる有明海に面する御輿来海岸では、干潮時に現れる干潟が、風と波によって得も言われぬ砂紋(さもん)(砂の干潟)を作り出すことで知られています。「日本の渚百選」や「日本の夕陽百選」に選定されていることからも、その美しさが分かります。
干潮と日没が重なる時が特に美しいとされているのですが、それは1年に数日しかなく、ベストシーズンとされる12月〜4月には、その絶景に出合うべく、たくさんのカメラマンが、御輿来海岸の展望所に足を運びます。
私も、この風景に魅了されてここ3年あまりの間に、数十回通っていますが、曇っていたり、霞んでいたりで、なかなか納得のいく写真が撮れていません。でもこの場所に行くと、壮大な干潟に人間のちっぽけさを感じながらも、それ以上に心が癒やされるので、また行きたくなるのです。
2枚の写真とも、それぞれ撮影日は違いますが、写真1は、夕陽と干潟のコラボレーションで、対岸に長崎県の雲仙普賢岳が見えます。小さく写っている人によって、干潟の大きさも分かると思います。

写真2
写真2は、日没後、ピンクに染まったマジックアワーを写したものです。とても綺麗で、静かな時間でした。
ここ数年観光客が増え、駐車場以外の場所に無断駐車するなどのマナー違反が目立ちます。このままでは展望所が閉鎖されてしまう危険もあるため、きちんとマナーを守って絶景を楽しんでいただきたいと思います。(次回は、熊本県人吉の田んぼの風景を紹介します。)