3年前に甲状腺乳頭がんを患い、甲状腺の全摘手術を受けました。その後、健康を回復し、経過も良好なので安心していたところ、肺に2ミリの腫瘍が見つかったのです。半年が経った現在は5ミリに大きくなっています。主治医からは経過観察と言われていますが、がんの転移ではないかという恐怖が消えません。(A子・57歳)
甲状腺の全摘手術を受けて健康を回復したのち、肺に腫瘍が見つかって、がんへの恐怖が消えないとのこと、さぞや不安なこととお察しいたします。
現代の医学では、心の状態が身体に影響を及ぼすことがわかってきています。たとえば、藤田紘一郎・医学博士(東京医科歯科大学名誉教授)は、著書『免疫力』(ワニブックス)の中で、心のあり方が免疫力の強弱に深く関わり、何ごともポジティブにとらえて希望や夢を持って生きる人は、免疫力も増強されると記しています。
中でも、リンパ球の一種であるNK細胞は、笑えば活性が上昇し、落ち込むと低下するという具合に、メンタルの影響を最も受けやすいと指摘しています。NK細胞は肉体にがん細胞ができると、それを駆逐する働きをします。つまり、何ごともポジティブにとらえ、明るく生きるように方向転換することが、がんの発症を防ぐ上で大切なのです。
生長の家では、神が創造された世界は完全円満であり、病気は本来無く、本当に実在するのは真・善・美に溢れた実相(*)世界のみであると説きます。そして、人間を「神の最高の自己実現」として創造され、私たちが生きる現象の世界に、神の御心を表現するため、肉体と心の自由を与えられているのです。
自分の心によって人生を創り出すことのできる私たちは、心のあり方を変えることにより、運命を改善することができます。私たちが神の御心にかなった生き方をするためには、真理を学び、日々の生活の中でコトバ(身体を使って表現する行い〈身〉と、言葉で表現する行い〈口〉と、心の中の思い〈意〉)によって、真理を表現することです。
ぜひ、生長の家の真理を学び、日々生活に実践する信仰生活をお送りください。毎日の生活で嬉しい楽しい有難いこと、良かったことなどを心の中に記録する「日時計主義」の生活の実践をお勧めします。
* 神によって創られたままの完全円満なすがた
*回答者 大塚和富
生長の家福岡教区教化部長。本部講師。岐阜県白川郷出身。現在、インターネットの理解を深めようと努力中
あなたの相談をお寄せください
誌上では匿名にしますが、住所、氏名、年齢、生長の家の信仰歴を明記の上、お送り下さい。なお、掲載しない場合でも生長の家講師等からの回答をお送りします。
〒409-1501 山梨県北杜市大泉町西井出8240番地8182 生長の家メディアセンター内 日本教文社「白鳩Q&A係」 FAX:055-213-5022 メール:shirohato@kyobunsha.jp