夫と二人暮らしです。3年前の結婚当初から、価値観の不一致でトラブル続きでした。当時よく相談に乗ってくれた方と、現在、不倫関係にあります。彼も奥さんとは不仲で、私との時間を心待ちにしているようです。不倫はいけないと分かっているのですが、彼の存在があまりにも大きく、別れる勇気が持てません。(A子・31歳)
ご自身で不倫はいけないと思っているのなら、すぐに止めましょう。自分の欲望や言い訳ではなく、内在の神性・仏性に心を振り向けることが、今あなたには必要です。どのように自己弁解をしても、倫理的に問題のある不倫は良くありません。
生長の家ではウソをつかないことを、前総裁・谷口清超先生(*1)が繰り返しお説き下さいました。例えば『幸せはわが家から』(日本教文社刊)には、次のように書かれています。
「不倫は男の家庭にも、女性の家庭にも、深い苦悩と混乱を引き起すものである。果して『美しい愛』が、そんな結果をもたらしてよいものだろうか。本当の愛は『神の愛』的であるはずで、そこに本来の姿がある。(中略)それをいくらコトバで美化しても、『当り前』の幸福生活とは逆の結果をもたらす“迷妄”だ。従ってこの種の愛を、純愛の名の下に公認するわけには行かないのである。(中略)たった一つ『ウソはつかない』という徳目(戒律)だけでも守るならば、現象界は天国の平安へと間違いなく近づくのである」(221〜222ページ)
ご主人に原因があると見えたとしても、実は自己嫌悪が原因ということもあります。また、ご主人と価値観が合わないと言われますが、ご主人の美点を真剣に探し、認めたことはあったでしょうか。「違い」にばかり目を向ければ互いの心は離れますが、「共通するところ」を認めていけば、理解し合い、互いに赦すことができるものです。
そのような努力を重ねても、どうしてもダメなら離婚もやむを得ませんが、その前にできる努力はあります。今のままでは、ご主人はもとより、相手の奥様も深く傷つけます。そして、そのようなあなた達は因果応報の結果、幸せな未来は難しくなってしまいます。
しかし、あなたには幸福な人生を歩んでいただきたいと願います。近くで開かれている練成会(*2)への参加を強くお勧めします。
*1 平成20年昇天
*2 合宿形式で教えを学び、実践するつどい
*回答者 寺川昌志
生長の家広島教区教化部長。生長の家本部講師。ステイホームの期間中は、自重トレーニングに励んだ。
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