生長の家総裁が、子どもたちに向けて書いた神さまと自然を尊ぶ祈りの本。祈りの言葉を声に出して読むことで、私たち人間は神の子であり、神と共にあるということだけでなく、自然の一部であり、自然と共にあることも分かってくる。

『神さまと自然とともにある祈り』 谷口雅宣著 生長の家刊 定価509円(税込)

神さまと自然とともにある祈り
谷口雅宣著 生長の家刊 定価509円(税込)

 地球温暖化が叫ばれるようになって、いったいどれくらいの時間が過ぎたでしょうか。決して短い期間ではないと思います。しかし、地球環境が改善しているかというと、そのような実感もありません。多くの人が今も、自然破壊につながるような生活を続けてしまっているのです。

 本書は、自然のすばらしさを改めて教えてくれます。この本の祈りの言葉を読むと、自然の中に当たり前に存在する色や音、匂いなどが感じられます。例えば、「周囲に神さまを感じる祈り」には、「風で木々が揺れる音。草のにおい、花々の色、香り、そして鳥たちの声」(6〜7ページ)という一節があります。これを読んで、皆様はどのようなことを思うでしょうか。私は山の中に入って木に囲まれた時の、サッと通る風の音、サワサワと揺れる木々の音、キラキラと光る葉の緑の鮮やかさ、これらがありありと思い浮かんできます。またこの本には、普段、私たちが意識しないようなキノコやカビ、鳥やけものを称える祈りも収録されています。

 人間の身勝手さによって環境は破壊されています。しかし誰にでも、自然を美しいと思う心や、自然を大切に感じる心があるのです。ぜひこの本を読まれて、今一度、自然を見つめ直す機会をつくっていただけると幸いです。

S.Y.(生長の家光明実践委員)
宮崎県在住。歌うこと音楽を聴くことが大好き。今春からの新社会人生活に向けて、準備に勤しむ日々を過ごす。生長の家青年会員。