siro139_Q_A_1b

siro72_Q_A_Q一人息子が生まれて間もなく離婚し、シングルマザーで子育てをしてきました。息子には父親の記憶がありません。現在小学校3年生になり、父親に会ってみたいと言うようになりました。息子が望むなら叶えてあげたいのですが、元夫は今さら会う気はないようです。息子にはどう伝えればいいのでしょうか。(A子・39歳)

 周囲のサポートがあるとしても、よく頑張ってこられましたね。そんなご自身を褒めてあげて下さい。

 離婚された理由や、なぜ別れたご主人は「今さら会う気はない」と言うのか、詳しい事情が定かでないので適切な答えになるか分かりませんが、息子さんには「今すぐではないかも知れないけど、きっと会えるよ」と伝えてあげて下さい。

 生長の家では「人間は皆、本来素晴らしい神の子である」と説いています。あなたも素晴らしい神の子です。まずはその自覚を深めるための「神想観(しんそうかん)」という生長の家独得の座禅的瞑想法の実修をお薦めします。これは自分自身の完全円満な姿を思い描く瞑想法です。詳しい実修方法については、最寄りの教化部(*)にお問い合わせ下さい。

 2つ目は、別れたご主人や周囲の人たちも同じ神の子で、本来素晴らしい存在ですので、それを認め幸せを祈ることです。そして、どんな過去があったにせよ、別れたご主人は息子さんにとっては父親ですから、悪く言わず、幸せを祈ってあげることです。その祝福の思いは、いつの間にか自分自身の幸せへと変化していくでしょう。

 私自身も27歳で離婚し、当時、4歳だった娘との父子家庭の経験があります。1年後に再婚しましたが、その際に娘が成長し、生みの母親に会いたいと思った時、先入観を植え付けないために、前妻のことは一切悪く言わないと夫婦で約束しました。娘から離婚の理由を問われた時は、「自分の不甲斐(ふがい)なさが原因だった」と話しました。

 結婚し2児の母となった娘は、30数年振りに生みの母親に再会しましたが、「これまでずっと生みの母のことを悪く言われなかったから、再会したいという気持ちになった」と話してくれました。

 どうか、あなたの息子さんも最も良い時期に、最も良いかたちで父親と再会できると信じて、明るく前向きに周囲を祝福する日々をお過ごし下さい。

* 生長の家の布教・伝道の拠点

siro139_Q_A_2

 

*回答者 井下昌典

生長の家岐阜教区教化部長。本部講師。自転車通勤、プランター栽培、娘家族とのリモート食事会が楽しみ。

 

あなたの相談をお寄せください
誌上では匿名にしますが、住所、氏名、年齢、生長の家の信仰歴を明記の上、お送り下さい。なお、掲載しない場合でも生長の家講師等からの回答をお送りします。
〒409-1501 山梨県北杜市大泉町西井出8240番地8182 生長の家メディアセンター内 日本教文社「白鳩Q&A係」 FAX:055-213-5022 メール:shirohato@kyobunsha.jp