キリストは「神は愛なり」と教え、仏教では「一切衆生に悉(ことごと)く仏性あり」と説き、すべての生きとし生けるものに仏性が宿っていると教えています。生長の家でも、「人間は神の子であり、神の愛を表現するために生まれてきた」と説いています。
神は愛そのものであり、私たちが“神と偕(とも)に在る”ということは、神の愛と偕に生きるということにほかなりません。

さらに生長の家では、「愛は自他一体の自覚である」と教えています。他者と自分は本質的に分たれておらず、お互いに神の生命を生きる神の子同士ですから、自分のことのように他者を愛することが幸福な生活につながるのです。
例えば、茶碗を洗う、ゴミを拾う、料理を作る、人に笑顔で挨拶をする、親切な言葉をかける──こうした何気ない行為一つひとつに感謝の心を込め、愛を表現してみて下さい。その中にこそ人生を生きる価値があり、神が表現されていることを実感できるでしょう。世のため人のために愛を与える人生を歩むことが、私たちに与えられた使命なのです。

自然界は、与え合いの世界
自然界には、神の愛が最もよく現れています。山も川も、草も木も、虫や鳥もそれぞれが役割を果たし、互いに与え合い、支え合って生きています。その姿こそが自然の本当の姿であり、自他一体の世界、循環の世界であり、神の愛の世界なのです。
私たちも自然界のように愛を与える生き方、親切を尽くして周囲を幸福にする生き方を実践すれば、自然からも与え返され、自分の道も自ずと開けていくでしょう。
花が誰に対しても美しく咲くように、鳥が誰に対しても美しい声で鳴くように、見返りを求めず、与えることに専念し、他の喜びを自分の喜びとする──その
「ギブ・アンド・ギブ」の生き方こそが、私たちを幸福へと導いてくれるのです。
長谷川千治(はせがわ・ちはる)・生長の家本部講師





