「連載 | 美のステージ」の記事一覧

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「新しいことへの挑戦」を信条に、独自の表現で描く

桑谷重行さん
子どもの頃から絵を描くのが好きで、「画家になりたい」という夢を持っていた桑谷さんは、昭和37年、20歳の時に上京。知人の紹介で洋画家、斎藤泰樹(さいとうたいじゅ)氏に師事し、同氏が営む印刷会社で働きながら指導を受け、油彩画を学んだ。その後、「会社や家族のことを考えて絵の道は諦(あきら)め、仕事一筋になりましたが、心の奥に、『絵を描きたい』という思いを持っていました」という。

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花の美しさを引き出し、調和の世界を表現したい

高橋きわ子さん
23歳から始めた高橋さんの華道歴は、今年で47年。10年ほど前からは、柔軟な発想で花を生ける面白さに惹かれ、フラワーアレンジメントも手がけるようになった。「きちっとした形のある華道と、形にとらわれないフラワーアレンジメントでは、生け方が大きく異なりますが、共通するのは花の美しさを引き出すこと。どちらの場合でも、花たちが語り合っているような、和やかな雰囲気をイメージして生けています」という。

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絵本『はたらきのこ』を自費出版“幸せの輪”を広げたい

あおいきのこさん
昨年(2017)8月、絵本『はたらきのこ』(オールカラーA5判)を、自費出版した。処女作となるこの絵本は、働くのが大好きなキノコたちが、森の仲間のために掃除や料理に励むという物語。カラフルに描かれた絵に混(ま)じっている青いキノコは、あおいさんの分身だという。

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一切に宿る神のいのちを絵で表現したい

丹原善弘(たんばら・よしひろ)さん
子供の頃から絵が好きだったが、高校生の時はバスケットボール部で活躍するなど、美術とは無縁の青年時代を過ごした。それが一転したのは、高校3年の時に行われた、東京オリンピックのポスターを見たことからだった。その斬新なデザインに魅了され、「これからはデザインの時代になる」と思い、デザイナーを目指すようになった。一浪して東京芸術大学に合格してデザインを学び、卒業後、大阪の大手百貨店に就職し、約40年、店舗のプランとデザインの仕事に従事した。「仕事に没頭する日々を送りましたが、そんな中、『いつか絵を描きたい』という思いが生まれ、62歳で退職して本格的に絵の制作に打ち込むようになったと言います。

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島の自然が生む草木染めで、独特の風合いの生地を作る

大島順子(おおしま・じゅんこ)さん
染色を始めたのは、55歳の時。当時、大阪に住み、広告やポスターなどをデザインする会社で働いていたが、前から興味を持っていた染色の技術を学んで、退職後に生かしたいと思うようになった。仕事の傍、1年間、京都の老舗織物メーカーが開く学校に通って学んだという。「草木染めは、自然からのお裾分(すそわ)けをいただき、人の手を使って、植物の奥にある美しい色を引き出す、人と自然との共同作業です。これからも、島の豊かな自然を生かして、その魅力を伝えられる生地を作り続けていきたいと思っています」と語ってくれます。

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物のいのちを生かし、古布縮緬で色鮮やかな小物を作る

藤澤佳代(ふじさわ・かよ)さん
裁縫が好きで、子供の頃には人形やぬいぐるみ、大人になってからは、布絵やパッチワークを手がけてきた。縮緬細工を手がけるようになったのは、15年ほど前からで、手芸関係の本に、古布縮緬を使った小物作りのことが載っていたのを目にし、興味を引かれたのがきっかけだった。「布の色や模様はそれぞれ違いますし、みな手縫いで作っているので、同じものは一つもありません。自分の手を使い、時間をかけてできた“作品”ですから、愛着がありますね」と語ってくれる。

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その日、その瞬間の感動を“相棒”のカメラで写真に収める

渡邉 渥(わたなべ・あつし)さん
カメラ歴44年という写真愛好家。愛用するデジタル一眼レフカメラで、京都府木津川市内はもとより、奈良や大阪などにまで足を伸ばし、歴史ある寺や神社、自然の風景などを写真に収めている。「木津川市の周辺には、昔から人々の信仰を集めてきた浄瑠璃寺などの寺社が多くある上、郷愁を感じさせる里山の風景も残っているので、撮影にはもってこいです」と、写真のアルバムをめくりながら楽しそうに語ってくれた。

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布や毛糸などを使った小物作りは“わたしの癒やしの時間”

相川美加子(あいかわ・みかこ)さん
子供の頃は、絵や図工が苦手だったが、義母の影響もあり、編み物やパッチワークなどに挑戦するうち、もの作りの面白さに魅了された。いつしか苦手意識も消え、10年ほど編み物教室に通って講師の資格を取得。以来、小物作りが、何より大切な趣味になった。「『こうしたら、もっと可愛くなるかな?』などと考えながら、夢中になって手を動かしている時が、“わたしの癒やしの時間”です」と語る。

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書道は欠かせぬ“生活の一部”、ゆったりした心で書を楽しむ

菊地伸一(きくち・しんいち)さん
もともと書道が好きで、大学時代は書道クラブで活動していたが、本格的に学ぶようになったのは昭和52年頃。大学卒業後、小学校教諭となった菊地さんは、授業で毛筆の指導をするため、「きちんと学んで技術を磨きたい」と書道塾に通って習い始めた。昇級試験、書道展への出品などを通して研鑽に励み、昭和55年に、師範の資格を取得した。長年、書に親しんできた菊地さんにとって、今や書道は“生活の一部”、と語る。

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何気ない物をモチーフに澄んだ心で描く油彩画

可部貴恵(かべ・たかえ)さん
油彩画をはじめたのは、長女が生まれた平成5年。高校時代に美術部に所属するなど絵が好きだった可部さんは、子育ての合間の息抜きにと絵画教室に通い始めた。8年前から市の美術展などに出品するようになり、現在も臨床検査技師の仕事の傍ら、月に1度、教室に通って油彩画を学んでいる。「朝、仕事に行く前や、寝る前などのちょっとした合間に描いています。どんなに忙しくても、どんなことがあっても、絵と向き合い、自分の世界に没頭すると、すべて忘れられるんです」と語る。

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いくつもの色を塗り重ね、繊細な色彩を表現する

海野妙子(うんの・たえこ)さん
日本画と出合ったのは、「何か趣味を見つけたい」と思っていた平成19年、公民館の絵画教室に参加したのがきっかけ。子供の頃から絵が好きで、京都の大学で染織を学んだこともある海野さんは、日本画独特の技法と優美な色遣いに惹かれ、それから創作に励むようになった。「植物が持つ、複雑で繊細な色合いに感動する気持ち、それが創作の原動力ですね。自然界の美しさを、どう表現しようかと頭を悩ませますが、それがまた楽しいんです」と語る。

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木の温もりを感じ、仏のいのちに触れて仏像を彫る

齊藤健一(さいとう・けんいち)さん
南アルプスと中央アルプスに挟まれた南信地方で、農業を営む齊藤健一さんは、余暇(よか)の趣味として始めた木彫りの仏像彫刻に魅(み)せられ、日々創作に打ち込んでいる。「本や写真を基に、下図(したず)を書いて彫っていくんですが、一つとして同じものにならないのが面白いですね。『仏像の顔や形は彫る人に似る』とよく言われますから、穏やかな表情が出せたら嬉しいです」と語る。