Q 両親は私が幼い頃に離婚し、私は妹と一緒に母に引き取られて育ちました。母はパートをかけ持ちして私たちを養ってくれていて、少しでも家計の助けになればという思いで私もアルバイトをしています。母に負担をかけたくないので、高校卒業後は就職することにしました。自分で決めたことだし、不満はないのですが、「もし両親が離婚しなければ、別の道もあったのかな」という思いがふと頭をよぎることがあります。愚痴(ぐち)を言わず、前を向いて生きていくためには、どうすればいいでしょうか?(17歳、女性)
A 人や物事の良い面、明るい面に注目するようにしてみましょう
家計を助けるためにアルバイトをしたり、お母さんに負担をかけないよう卒業後の就職を自ら決めたりと、あなたは本当にお母さん思いのしっかりした方ですね。
あなたの場合、一般的な高卒就職とは異なる環境にあるため、「両親が離婚しなければ」と後ろ向きに考えてしまうことがあるのは無理もありません。しかし、これからの人生を考える上で、そのような考え方が良くないと気づいて相談されたことは、本当に素晴らしいことだと思います。
心が世界をつくる
たしかに進路を考える際、親の離婚は一見すると悪いこと、不都合なことに思えるかもしれません。でも、今はつらくても、この経験が何かあなたの人生にプラスに作用するかもしれません。
たとえば病気を経験したことで健康のありがたさを知ったように、「あの経験があったからこそ今の自分がある」と、後から振り返って思えることがありますよね。
谷口純子・生長の家白鳩会*1総裁は、『この星で生きる』(生長の家刊)のなかで、次のように書かれています。
*1 生長の家の女性の組織
こんな時こそ、「きっと素晴らしい経験が待ち構えている」と決めてしまうのがいい。自分の未来には楽しいこと、良いこと、素晴らしい経験が待ち受けていると心に決め、そういう目、そういう心構えで世界を見ていると、楽しいことや良いことが本当に自分の前に展開してくる。なぜなら、私たちの世界は“心でつくる”ものだからだ。(20ページ)
希望を持ち、明るい心で人生を生きていくために、生長の家では「日時計主義」で生活することをお勧めしています。
「日時計主義」とは、日時計が太陽の輝く時刻のみを示すように、周りの人や物事の良い面、明るい面に注目し、日々の生活の中で感動したことや、社会の明るい出来事のみを心に強く印象づけていく生き方のことです。
明るいことが集まってくる
この世界には心の法則があり、「類を以(もっ)て集まる」という特徴があります。いつも心に明るいことを思い描き、明るい表情をし、明るいことを口に出すことで、その法則通りに明るいことが自分の周りに集まってくるのです。
「日時計主義」の生き方を実践するために、生長の家の『日時計日記』*2も活用することを、ぜひお薦めします。その日にあった明るいこと、楽しいことをこの日記に書き続けることで、明るく楽しい毎日を過ごすことができるようになります。あなたが望む「愚痴を言わず、前向きに生きていく」ことも、きっと実現すると思いますよ。
*2 太陽の輝く時刻を記録する日時計と同じように、毎日の明るい出来事や希望や感謝の言葉を書き留める日記帳。生長の家白鳩会総裁・谷口純子監修、生長の家刊
回答者
Y.O
生長の家地方講師
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