Q 夫は結婚前からの趣味を第一にしています。結婚当初は、互いの趣味や時間を尊重すると決めていたので気になりませんでしたが、5年も経つとただの同居人や、夫の“母親”のような立ち位置になっている気がして不満を感じます。夫にそれを伝えても取り合ってくれません。結婚生活を続ける意味があるのか分からなくなりました。(B子・38歳)
お互いに自分にはない良さを持っているからこそ惹かれ合い、結婚されたのだと思います。結婚は、異なる家庭で成長し生きてきた二人が、協力して人生を歩みながら、違いを通じてお互いが成長していくものです。
互いを尊重することは大切ですが、相手に干渉しないということではなく、共に相手のために自分を与え合うからこそ、人生の幅が広がり豊かさが実現していきます。生活の手段としてだけではなく、結婚生活を通じて良い影響を与え合い、違ったところを理解し受け入れることで、互いの人格が向上していきます。
若い頃は尖っていた人が、年を取るにつれて丸くなっていくことがありますが、それは結婚生活や子育てを通して、与え合い、譲り合いが上手くなっていくからなのではないかと思います。
生長の家では、人間の実相*1は神の子であり、完全円満であると説いています。お互いが努力して、その実相の素晴らしさを現象世界に現し出していくのが家庭生活です。二人の努力があるのが理想的なので話し合いは必要ですが、相手に応じてもらえないのであれば、まずあなた自身が成長する努力をしてみてはいかがでしょうか。
*1 神によって創られたままの完全円満なすがた
相手を変えることはできませんが、ご主人に対するあなたの見方が変わることで、ご主人の実相が引き出されていきます。ぜひ、ご主人の美点を見つけ、それを言葉や態度で表現してみて下さい。
一緒に生活していると違いが目について、あら探しばかりになりがちですが、誰にでも必ず美点はあります。言葉で表現するのが恥ずかしければ、生長の家には良いことだけを書く『日時計日記』*2がありますので、活用してみて下さい。たとえ「夫は素晴らしい」と思えなくても、文字にすることでその素晴らしい姿が現れてきますよ。
*2 生長の家白鳩会総裁・谷口純子監修、生長の家刊
相手に執着せず、ご自身が成長されることで、この問題から卒業できる時が来ます。さらなる幸せをお祈りしています。
*回答者 T.N
生長の家地方講師。長崎市在住。小中高の3人の子の母。祖父の代から生長の家を信仰し、夫も地方講師。
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