幼い頃に父が亡くなり、それから母一人子一人で育ってきました。母は懸命に働いて私を大学まで進ませてくれ、社会人になってからも陰になり日向になって支えてくれました。そんな母が、末期の膵臓がんとなり、余命宣告を受けてしまいました。すべてにわたって母に依存していたので、どうしたらいいのか途方に暮れています。子どもとして母にしてあげるべきことを教えてください。(40歳、男性)

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 お母さんに感謝の気持ちを伝えてあげることです

 あなたの辛い気持ちを思うと、胸が痛みます。そんな時は、思い切り泣いてください。少しは心が楽になると思いますから。

 今、あなたにしていただきたいのは、あなたを生み育ててくれたお母さんに感謝の気持ちを伝えることです。「私を生んでくれてありがとう。育ててくれてありがとう。お母さんの子どもで幸せだよ。これからはちゃんと自立して生きていくから、どうか心配しないで」と、素直な気持ちを伝えてみてください。

 口に出して言うのが難しい場合は、手紙に書くのもいいでしょう。手紙なら何度でも読み返せるので、お母さんの心に一層深く響くと思います。

 お母さんにとって、あなたの言葉はもちろん、あなたの笑顔が一番のプレゼントになります。心配する気持ちはよく分かりますが、お母さんのことは神様にお任せして、今はお母さんが生きていることを喜び、これまでの楽しかった思い出や嬉しかった出来事をたくさん話してあげてください。

 生長の家では、心に思い描いたことが実現するという「心の法則」を説いています。今はお母さんに感謝し、あなた自身もできるだけ楽しいこと、嬉しいことを考えて日々を過ごしてください。

 お母さんは、愛する息子が悲しんだり沈んだりしている姿を見たくないはずです。お母さんの前では、できるだけ明るく振る舞ってください。最初は無理でも、続けていくうちに自然にできるようになるだけでなく、心の法則が働いて、あなた自身も明るく前向きな気持ちになれると思います。

 亡くなったお父さんは、霊界で生き続けています。そのことを心に留めながら、お母さんに孝行を尽くしてください。あなたの未来がたくさんの嬉しいこと、幸せなことでいっぱいになりますよう、お祈りしています。

回答者:今宮弘子
(生長の家地方講師)

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