自分の意思を相手に伝えるのが苦手で、人から何かお願いされても嫌と言えず、悩んでいます。この前も、クラスで係を決めるときに、本当はやりたくない役を頼まれ、断れずに引き受けてしまいました。こんな性格のせいで損ばかりしているような気がしています。自分の意思をはっきり伝えるためには、どうしたらいいのでしょうか。(17歳、男性)

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人に幸福を与えるなかで、自分に自信が持てるようになっていきます

勇気を出して質問してくれて、ありがとうございます!
その気持ち、とてもよく分かります。あなたは相手のことを優先する、とても心の優しい方だとお見受けしました。ですが、そんなに気にしなくても大丈夫です。

人間はみな、本来一体

 
 僕も以前、あなたと同じことを思っていました。学生の時に、模擬店の店長を任されたり、同級生の課題を手伝ってあげてほしいと先生から頼まれたりして、嫌と言えず引き受けたことがありました。でも、そのたびに損をしているように感じ、「自分だけが面倒なことを押し付けられているのでは?」と考えることがありました。

 当時は、相手に何を言っても自分のことは分かってもらえないと思っていたので、自分の意思を伝えることに難しさを感じていました。他人は得体の知れない怖い存在だと思い、次第に萎縮していってしまったのです。

 ですが、神様は私たちを同等に愛してくれていて、人間はみな心の奥でつながっている兄弟姉妹なのだと生長の家で学んだことによって、意識が変わっていきました。

 また、生長の家独得の座禅的瞑想法である「神想観」を行ううちに、自分は愛されて生きている存在だと気づくとともに、相手も神の子であり、自分と相手は神の生命において本来一体だと意識するようになりました。それからは少しずつですが、他人に対する恐怖心が取れていき、自分の気持ちを表現することへの苦手意識も薄れていきました。
*2 神想観について詳しくは、『新版 詳説 神想観』(生長の家創始者・谷口雅春著、日本教文社刊)、『神想観はすばらしい』(前生長の家総裁・谷口清超著、日本教文社刊)等を参考にして下さい

良い種を蒔こう

 
「性格のせいで損をしている」と思ってしまうとのことですが、この世界に無駄なことは一つもありません。生長の家では、「心の法則」といって、心に思い描いたことが現れると説いています。あなたの中には自分の理想とする姿がすでに完成しており、日頃からその姿を心に描いて行動していけば、良い種を蒔くことにも繋がっていきます。

 クラスの同級生や先生も、あなたが役を引き受けてくれたことをきっと喜んでいることでしょう。そのようにして人に喜びを与える種を蒔けば、いずれ芽が出て収穫の時期を迎えます。時間がかかるかもしれませんが、良いことは必ず自分に返ってきますので、今していることを損とは思わずに、自分に与えられたことに喜んで取り組んでみましょう。

 そうやって、一つひとつ成功体験を積むことはとても大切です。友人や先生などから褒められた時には、「頑張ったことで、周りの人に喜んでもらえた」と自分を褒めてみて下さい。それを重ねていくうちに自己肯定感も高まり、発言にも自信を持つことができるようになっていきます。あなたの益々の幸せをお祈りいたします。

回答者
山下貴大
生長の家地方講師
生長の家大阪教区青年会事務局長。趣味は自転車で旅をしながら、ご当地ソフトクリームを食べること。おすすめは京都の山椒ソフト。

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