最近、職場で異動になり、これまでしていた仕事とは全く違う部署に配属されたのですが、周囲の人とそりが合わず、仕事にもなかなか慣れなくて、精神的にかなりのストレスになっています。元々、ストレスを溜め込みやすい性格なのですが、この頃はそのせいで頭痛や吐き気といった体調不良にも悩まされています。どうしたらいいでしょうか。(24歳、男性)

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 休養を取り、勇気をもって、上司や担当者に相談をしてみましょう

 周囲の人とそりがあわず、仕事にも慣れずに体調を崩され、さぞつらい思いをされていることとお察しいたします。

 頭痛や吐き気などは、あなたの心身に過度な負担がかかっているサインだと思われますので、すぐに上司に伝えて、休暇をとって十分に休養することをお勧めします。

マイナスの気持ちを放つ

 
 あなたは、全く経験したことのない業務を行う部署に配属されて、とまどいもあることでしょう。もし、そのことを自分の能力が足らないからだなどと、マイナスに考えていたら、その気持ちを放つことが大切です。

 人には誰しも得手不得手があり、一見性格が合わないと思うような人と出会うこともあります。そのような状況で、仕事に支障をきたす場合、上司や同僚などに助けを求める勇気を持つことも大切です。それは、報告・連絡・相談というビジネスマナーにも通じます。

 職場はチーム(組織)で運営しています。もし悩みが原因で心身に不調が出てしまうと、仕事に穴が空き、あなたや会社にとって大きなダメージとなります。ですから、人間関係や、仕事の負担感などについて気になることがあれば、すぐに上司や人事部門の担当者等にかけ合い、勇気をもって相談するようにしましょう。「相談しても理解してくれないのでは?」「そもそも相談することが恥ずかしい……」もしそんな思いを持っていたら、心から放ち去りましょう。

他者と調和して接するために

 
 そのためにも、生長の家独得の座禅的瞑想法である神想観(*)の実修をお勧めします。

 生長の家では、人間は神の子であって、無限の知恵と愛を持って生まれ、お互いに助け合い、与え合う存在であると説いていますが、そのことを神想観の中で念じるのです。そして、今生かされているのは、ご先祖様、ご両親のおかげであると感謝をして、同じ職場の上司や同僚、仕事に関係する全ての方々は、みな愛深く思いやりのある親切な方ばかりであると感謝の祈りをしましょう。

 それと同時に、私達は、自分の能力を出しつつある発展途上の段階にあるけれども、周囲の人と助け合い、協力しながら、能力が開発されていくと考えてみてはどうでしょうか。少しずつ心の中で他者への信頼感を育てることによって、謙虚な気持ちで、上司や同僚と調和できるのではないかと思います。

 このことは、職場以外の家庭や地域社会でも、これからの長い人生で応用できることです。ぜひ、周囲の人に感謝の気持ちを持つことを大切にお過ごし下さい。心より応援しています。

* 神想観について詳しくは、『新版 詳説 神想観』(生長の家創始者・谷口雅春著、日本教文社刊)、『神想観はすばらしい』(前生長の家総裁・谷口清超著、日本教文社刊)等を参考にして下さい

回答者
小池 聖明(こいけ・きよあき)
生長の家本部講師

生長の家茨城教区教化部長。趣味はピアノ演奏、ロードバイク、料理。昨年はじめた蕎麦打ちに日々奮闘中。

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