Q 小さい頃から身長が低いことに劣等感がありました。両親や兄、弟も身長が低い方で、遺伝的に仕方ないとは思いながらもずっと悩んできました。社会人としては恵まれている方で、管理職として頑張っているつもりですが、肝心なところで劣等感が頭をもたげてきて、今ひとつ自信がもてません。そのせいで相手がいるにもかかわらず結婚に踏み切れないで、もんもんとした毎日です。(40歳、男性)
A 否定的に考えるのではなく、得られた気づきに目を向ける
小さい頃から身長が低いことに劣等感を抱えてこられたにもかかわらず、社会人として管理職の立場で活躍されているのは、とても素晴らしいことです。
ご自身では、身長の低さを否定的に捉えていらっしゃるのかもしれませんが、それが本当に悪いことなのでしょうか。確かに、身長が低いことで苦しい思いをされたこともあったでしょう。しかし、その経験があったからこそ、努力を重ね、今の恵まれた立場を築かれたのではないでしょうか。もしそうであるならば、あなたはむしろご自身の身長に感謝すべきかもしれません。
生長の家では、人生において直面する課題を「観世音菩薩の教え」として捉えることを勧めています。観世音菩薩の教えとは、あなたの内に宿る円満完全なる神が、より素晴らしい人生を築くために、身の回りの環境を通じて気づきを与えてくれるというものです。つまり、観世音菩薩とは、あなたの内に宿る神の存在を示しているのです。
では、なぜ一見すると苦しく感じるような出来事が起こるのでしょうか。それは、「人間は肉体ではなく霊的な存在であり、神の子である」「肉体は単なる物質ではなく、神の愛の表現である」という真理に気づくためです。あなたの本質は肉体ではなく、神の子なのです。そして、その肉体は神の愛の現れなのです。
このような課題があなたに与えられたのは、あなたの魂が観世音菩薩の教えを受け入れ、理解する準備ができているからこそです。身長のことを否定的に考えるのではなく、それを通じて得られた気づきに目を向け、自分なりの素晴らしい人生を歩んでいってください。
あなたが観世音菩薩の教えを理解され、より充実した人生を築かれることを、心からお祈りいたします。
回答者:門脇 陽(かどわき・よう)
(生長の家本部講師)
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