Q 両親は私が小学生の時に離婚し、それからは母が一人で私たちきょうだい三人を育ててくれました。父は今では別の家庭を持っているようなのですが、私たちのことには関心がないようで、会いたいとも言ってきません。私たちを捨てた自分勝手な父をどうしても許すことができません。(30代、男性)

A できるところから少しずつ、感謝の心を育んでいきましょう
親子関係は、年齢や環境によって受け止め方が変わります。ご両親が離婚され、空白の時間がある場合は、なおさら複雑です。あなたがお父様を「許せない」と感じるのは、それだけ深く傷ついてこられたからであり、無理のないことです。
子どもは親を選んで生まれてくる
生長の家では、「子どもは親を選んで生まれてくる」と説いています。人は魂を磨く学びの場として親子関係が与えられる、という意味でもあります。親への感謝は、自分の人生を肯定することにもつながります。
生長の家の教えは「感謝と和解」を大切にしており、『大調和の神示』*1には「汝ら天地一切のものと和解せよ」「神に感謝しても父母に感謝し得ない者は神の心にかなわぬ」とあります。これらはあなたを責める言葉ではなく、心を少しずつ自由にする方向を示すものとして受け取ってみてください。
*1 生長の家創始者・谷口雅春先生に下された言葉
また、谷口純子・生長の家白鳩会*2総裁の『46億年のいのち』*3には、次のようにあります。
*2 生長の家の女性の組織
*3 生長の家刊
どんなに仲が悪くても、人は心の底で和解を望んでいるのだ。人を嫌ったり、憎んだりすることで、もっとも傷つくのは、憎み嫌うその人自身である。愛しているから、あるいは愛してほしいから、その思いが満たされないとき、それは憎しみに変わる。(82~83ページ)
私たちは一人ひとり、自分の人生の主人公であり、運命は自ら創っていくものです。まずは「許せない自分」を否定せず受け止めることから始めてください。難しいかもしれませんが、お父様と遊んだ記憶などを思い起こし、少しずつ感謝の思いを育てていきましょう。同時に、お父様との関係については、無理をせず適度な距離を保つことも大切です。そうする中で、より良い人生が開けていくはずです。
感謝の心を深めるために
私にも、子どもの不登校をきっかけに養父母との関係がこじれた経験があります。そのとき生長の家の練成会*4に参加し、「子どもたちのためにこの教えを学ぼう」と決意しました。子を持つ親は、神様からの愛を子どもに注ぎます。私は「基本的神想観」*5を学び、「和顔・愛語・讃嘆*6」を心がけました。
*4 合宿して教えを学び、実践するつどい
*5 生長の家独得の座禅的瞑想法
*6 なごやかな顔とやさしい言葉で、ほめること
感謝の心で日々を明るく過ごす中で、問題は次第に解決していきました。困難に対しても「ありがとうございます」と祈りながら、焦らず一歩ずつ向き合うことで、解決の糸口が見えることがあります。
感謝の念を深めるためにも、神想観は有効です。神想観には「基本的神想観」のほか、相手を赦すための「和解の神想観」もあります。『新版 詳説 神想観*7』に詳しい実修方法がありますので、ぜひ取り組んでみてください。あなたが明るく感謝の日々を送られることをお祈りいたします。
*7 生長の家創始者・谷口雅春著、日本教文社刊
回答者
E.K.
生長の家地方講師
夫と二人暮らし。息子と娘三人は独立。生長の家の行事の手伝いを行うほか、家では道路沿いに花を植え、道行く方にお裾分けしている。
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