人間関係に悩んでいた大学生の彩花さんが、ある日、知り合いの生長の家の講師に、自分の悩みを相談したところ、『日時計24』を送ってもらった。それをきっかけに、二人の間でチャットがはじまった……。
彩花さんの友人である茜さんの弟で、最近生長の家の教えを学び始めた洋介君ですが、なにか疑問に思っていることがあるようです。


生長の家では「現象は本来ない。実相のみが在る」と説いているという話は、洋介君も聴いたことがあるかもしれないけど、たとえば人間の実相を観るという場合には、「人間の本質は肉体ではない。完全円満な神の子だ」と自覚することで、それを生長の家では「360度転回」と言っているんだよ。
とても難しい話なので、すぐには理解できないかもしれないけど、すごく大切なことだよ。


360度転回だと、一回転して元の場所に戻ってくるだけのように思えるけれど、物事に対する観方が一変し、「いま自分がいるこの世界が、完全円満な実相世界なんだ」という自覚に変わっているということなんだよ。


「パラダイム・シフト」という言い方もあって、パラダイムとは「その時代に当然のことだと思われていた考え方や見方の枠組み」のことで、それが移動(シフト)する、劇的に変わることだよね。
キリストは「神の国は今此処にあり」と言ったけど、これもまさに「パラダイム・シフト」と言っていいよね。
(次号に続く)