若い頃から結婚願望があり、何度かチャンスがあったのですが、そのたびに機会を逃して、この年になってしまいました。それでも、優しい両親、仕事や友人に恵まれ、幸せに暮らしてきたのだからこれでよかったんだと思う半面、同居している両親がだんだん年老いてきた今、未婚の人生を後悔する自分がいます。両親からは、「結婚だけが人生じゃない」と慰められるのですが。(50歳、女性)

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 今を精一杯生きるとき、自ずと道が開けます

 ご相談、拝見いたしました。私にも娘が2人おります。長女は結婚していますが、次女は43歳で独身です。あなたと同じように仕事に恵まれ、独身の友だちが多いこともあって、今のところ結婚の意志はないようです。親としては結婚してほしい気持ちもありますが、本人の考えを尊重して、自由にさせています。

 あなたは、結婚願望をお持ちのようですので、私が体験した結婚にまつわるお話をさせていただきます。

 20年前のことですが、ご近所に住むNさんという女性がいらっしゃいました。持病がある上、アルバイトをしながら一人暮らしをしており、ご家族もいませんでした。

 ある時、私が開く母親教室に参加され、「結婚したい」とのご相談を受けました。当時は、健康で仕事をもっている方でもお見合いが難しい状況でしたが、Nさんは毎月、母親教室に参加され、そのたびに「結婚したい」と熱心に話していました。

 その熱意に心を打たれ、「結婚は自分とお相手、両家のご先祖様のお導きによって実現するものですよ」と伝えました。するとNさんは、毎日亡くなった両親の供養を始められたのです。

 しばらくして、母親教室に出講した講師からお見合いの話が舞い込みました。お見合いをしたNさんは、相手と意気投合し、とんとん拍子に結婚することができたのです。決め手は相手が亡きお父様に似ていたことだったそうで、Nさんは「亡き父の導きに違いない」と感謝していました。

 生長の家では、結婚の実現には、先祖や父母への感謝が大切と説きますが、ご両親が言われるように結婚だけが人生のすべてではありません。結婚してもしなくても、今を大切に精一杯生きてください。そうすれば、自ずとよい道が開けると思います。

回答者:鹿嶋眞紀子(かしま・まきこ)
(生長の家地方講師)

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