Q 60歳の時に離婚し、元妻と2人の子どもとは音信不通になってしまいました。すべては自分の身から出たさびなのですが、謝る機会を失ってここまできてしまいました。体のあちこちに不具合が生じてきた今、先行きがどうなるか不安でたまりません。孤独死する前に、元妻や子どもに謝りたいと思うのですが、どうしていいのか分からず、この年になってしまいました。(76歳、男性)
A 勇気を持って謝罪すれば必ず不安は解消します
別れた奥様や子どもさんの幸せを祈っておられるあなたは、すばらしいと思います。
あなたとは事情が違いますが、私は妊娠6カ月だった26歳のときに離婚するという辛い経験をしました。義父との折り合いが悪かったのが原因で、その頃の私はどうしたらいいのか分かりませんでした。
そんなとき、隣人から生長の家の教えを伝えられ、「神と自分のいのちは一つ」と観じる生長の家独得の座禅的瞑想法である神想観を実修するようになりました。続けているうちに、「神は善一元である」という教えが実感されるようになり、それぞれの立場を尊重することを学び、心の中で義父にお詫びしました。
その後、再婚して3人の子どもの母親となることができ、さらには離婚してから絶縁していた前夫と、亡くなる1週間前に再会して和解することができたのです。
『人生の扉を開く 第3集』*1(前生長の家総裁・谷口清超*2監修)には、「人のよいところを認め、それを心の中に描き、感謝し、それをコトバで讃嘆していると、その相手がいよいよ立派になるばかりではなく、自分自身もまた素晴らしくなる。それはこの世の中がコトバでつくられており、心で認めたものが形をもってあらわれるようになっているからである」(92ページ)と示されています。
*1 日本教文社刊
*2 平成20年昇天
苦労をかけた奥様とお子さんに心の中でお詫びし、奥様とお子さんのよい所を心に描いて、感謝の思いを持つようにしてください。別れた奥様もお子さんもあなたのことを心配し、幸せを願っているはずですから、あなたの感謝の思いはきっと通じます。
その上で、いつか別れた奥様とお子さんに会って謝罪すれば、必ず不安は解消されると思います。勇気をもって一歩を踏み出してください。
回答者:青木正子(あおき・しょうこ)
(生長の家地方講師)
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