先祖から受け継いできた命
先祖とは、『大辞林』第三版(三省堂)にあるとおり、「家系の初代。また、その血統に連なる先代までの人々。祖先」のことですが、お彼岸やお盆の時期を除き、日常生活ではあまり「先祖」という言葉を耳にする機会は少なく、意識することもあまりない、という方も多いのではないでしょうか。
しかし、特集記事の中でも取り上げられたように、先祖への感謝を胸に日々を送ることは、とても有意義なことだと言えます。
私たちが今、こうして生きているのは、長い年月を経て、途切れることなく受け継がれてきた命を先祖から受け取った結果であり、その事事実、ほとんど奇跡に近いと言っていいでしょう。この命のバトンがどこかの時代で一度でも途切れてしまえば、その先には私たちという存在は生まれ得なかったからです。

先祖への感謝によって、より良い人生が開けていく
私たちに最も近い世代の先祖は、父母です。この世に誕生する機会を与えてくださった父母への感謝と、さらに遠い先代まで続く先祖への感謝を大切にすることは、自らの命の尊さに気づき、自己肯定にもつながります。
その感謝の思いが先祖にとどまらず、周囲の人や物事にまで広がれば、喜びは連鎖し、人生はより明るく豊かなものになっていくでしょう。
すでにこの世を去られた先祖について、幼い頃の記憶をたどり、その面影を思い浮かべることもあるのではないでしょうか。私たちに微笑みかけてくださっている先祖の姿を心に思い描き、「いつも守り導いてくださり、ありがとうございます」と、そっと心のなかで唱えるだけでも、立派な供養になるはずです。
山田真史(やまだ・まさし)
生長の家本部講師補
生長の家青年会会長。1982年滋賀県出身。IT関連商社の技術職として9年間勤め、2016年から生長の家国際本部に勤務。休日は自転車、畑や庭の手入れなどを楽しむ。





