生長の家大分県教化部*1で働き始めて6年目になる西山彩さんは、18歳で結婚し、3人の子どもを育てながら、日々仕事に取り組んでいる。
いつも先祖への感謝を大切にしていると話す彩さんと、同じく大分県教化部に勤務して23年目になる母親の増田順子さんによる、先祖についての母娘対談。
*1 生長の家の布教・伝道の拠点

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(撮影●髙木あゆみ)

娘 西山 彩(にしやま・あや)さん 大分市・29歳・団体職員
母 増田順子(ますだ・じゅんこ)さん 大分市・63歳・団体職員
取材●渡辺哲矢(本誌)

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彩 お母さんの祖父(おじいちゃん)、祖母(おばあちゃん)は、どんな人だったの?

順子 父方の祖父・才木福平さん──彩にとっては曾祖父(ひいおじいちゃん)だけど、私が産まれる前に亡くなっていて、祖母・ナカさんとは、私が小学5年生の時に亡くなるまで一緒に暮らしていたの。優しく穏やかな人で、母と私をすごく大事にしてくれたのよ。

 母方の祖父・徳永貞一さんと祖母・トミさんは、長崎県諫早市にある私の実家から2、3分で行ける所に住んでいてね。両親が共働きだったので、私が幼稚園に通っていた頃は、その祖父母の家に帰っていたの。2人は生長の家の教えを熱心に信仰していて、私も一緒に聖経*2を誦げたり、先祖供養をしたりしていたよ。
*2 生長の家のお経の総称

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増田さんの自宅で。西山さんの子ども達と一緒に(撮影●髙木あゆみ)

 私が小学校に入ってからも、風邪を引いたりした時は、その徳永の家に預けられて過ごしていたんだけど、「体調が悪い時こそ『甘露の法雨』*3を誦げよう」と言われて、3人で読誦したのを憶えてるわ。
*3 生長の家のお経のひとつ。現在品切れ中

 その頃には、貞一さんは働いていた郵便局を退職し、トミさんと一緒に畑のお世話をしていたわね。仕事ではとても厳しい人だったそうだけど、私には優しかったよ。トミさんも、すごく心があたたかい人で、畑仕事を熱心にやっていた姿が心に残ってるな。

覚悟のプロポーズ

 
彩 徳永の曾祖父(ひいおじいちゃん)たちも、生長の家の教えを信仰していたんだ! お母さんはそんな2人のおかげで、小さい頃から生長の家の教えに触れていたんだね。そう言えば、お母さんの両親──私の祖父(おじいちゃん)と祖母(おばあちゃん)の若い頃の話って聞いたことがなかったよね。教えてほしいな。

順子 私の父(才木鉄雄)は、徳永貞一さんの部下として郵便局で働いていたのよ。父の真面目な性格を買っていた貞一さんは、電話局で働いていた自分の一人娘(ツタ)を父に紹介し、2人の交際が始まったの。

 ツタさんが大好きだった父は、付き合い始めてからすぐにプロポーズをして、「もし断られたら、私はもう諫早を出ていきます」とまで言ったそうよ。それぐらいの覚悟だったのね。愛妻家だった父が、母をお姫様のように大事にしていたのを私も覚えているわ。

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(撮影●髙木あゆみ)

彩 祖父(おじいちゃん)の鉄雄さんは、私が5歳の時に亡くなっているけど、そんな情熱的な人だったなんて初めて知ったよ! 素敵だね。

順子 母は、結婚後もしばらく電話局に勤めていて、退職した後はお裁縫をよくしていたわ。踊りの先生もやっていて、習いに来るお弟子さんもたくさんいたのよ。いつも着物をお洒落に着こなしていて、「綺麗なお母さんで羨ましい」と友達によく言われる自慢の母だったの。

 徳永家が生長の家の教えを信仰していたおかげで母も信仰深くて、父のきょうだい達が「ツタさんみたいな素敵な人になりたい」と言って、生長の家を始めるほどだったのよ。父も、母と祖父の影響で信仰するようになって、青少年練成会*4のお手伝いもしていたわ。
*4 合宿して教えを学び、実践するつどい

「信徒の皆様のお役に立てるよう、親子二人三脚で毎日頑張っています」。生長の家大分県教化部会館前で(撮影●髙木あゆみ)

「信徒の皆様のお役に立てるよう、親子二人三脚で毎日頑張っています」。生長の家大分県教化部会館前で(撮影●髙木あゆみ)

 それに、父はすごく上手な字を書く人だったのよ。だから私が先祖供養などで霊牌(れいはい)*5を書く時に、「綺麗に書けるようにお父さん手伝ってね」なんて呼びかけたりするの。そうすると父がそばに来て守ってくれている気がして、上手に書くことが出来るんだよ。
*5 先祖及び亡くなった親族・縁族の俗名を浄書し、御霊を祀る短冊状の用紙

彩 私もこれからは、祖父(おじいちゃん)に呼びかけてから霊牌を書くようにするね。せっかくなら綺麗な字の霊牌で、ご先祖様を供養したいって思うから。

 祖母(おばあちゃん)のツタさんとは小学校4年生の時から文通をしていたから、とてもマメで優しい人だったのを憶えているよ。「運動会頑張ったんだね、偉い偉い。さすが神の子さんだ。また会えるのを楽しみにしてるよ」なんて優しい返事をすぐくれたのが嬉しかった。中学校を卒業するまで文通は続いたかな。

 私が18歳の時にツタさんが亡くなった時は、本当に悲しかったけれど、今も感謝の気持ちを込めてお墓参りに毎年行っているよ。

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ご先祖様が守ってくれた

 
順子 以前、彩の三女が車に轢(ひ)かれそうになったけど、ご先祖様に守られて無事だったこともあったよね。

彩 三女が4歳の時の話だね。ドラッグストアの駐車場で、結構なスピードでバックしてくる車の方に三女が走っていっちゃってね。「行っちゃダメ!」って思わず叫んだけど聞いてなくて、もう駄目だと思ったら、急に三女が方向転換して車を避(よ)けたんだよね。それを見ていた二女が、「おばあちゃん(ツタさん?)みたいな人が三女を引っ張ったように見えた」と言っていたよね。きっとご先祖様が三女を守ってくれたんだなって、その時強く思ったな。

順子 常に私たちを見守っていてくださるご先祖様に感謝だね。

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親から子、子から孫へ

 
順子 彩はまだ小さかった頃には、自分から先祖供養の霊牌を書きたいと言ってきたこともあったわね。

 彩が小学校3年生の時、「意地悪な子がいて喧嘩しちゃったから、学校行きたくない」って言い出して。「じゃあ今日は休んでいいよ」って言ったんだけど、しばらくしてから、ご先祖様の霊牌を書いて私に持ってきて、「これ教化部に出しといて。私は学校行ってくる!」って言って(笑)。あの時は本当にびっくりしたよ。

彩 そうだったかも! 喧嘩した友達とどうにか仲直りできないかなと思って、ご先祖様に助けて欲しくて書いた覚えがあるよ。

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毎日、仏壇の前で聖経を誦げ、先祖供養をしている(撮影●髙木あゆみ)

順子 霊牌を書いたあとに、「無事仲直りできた!」って彩が大喜びしたのを覚えているよ。ご先祖様のおかげで今、自分がこの世にいるのだから、その感謝の思いを霊牌に込めて届ければ、ご先祖様もそれに応えて助けてくれて、運命がどんどん好転していくんだね。目に見えない世界っていうのを理解してくれているんだなと思って、あの時は本当に嬉しかったよ。

彩 子どもたちにもそれは伝わっていて、「魔法の御札書きたい!」と言ってくれるので、いつも家族みんなで霊牌を書いて、先祖供養をしているよ。生命学園*6でも先祖供養を学んでいるおかげだね。
*6 幼児や小学児童を対象にした生長の家の学びの場

 私は霊牌を霊界にいるご先祖様へのラブレターだと思って、「いつも私達を守り、可愛がってくれてありがとうね。ご先祖様のおかげで私達家族はみんな元気にしているよ」って、感謝の気持ちを口に出しながら書いているよ。

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ご先祖様に導かれて

 
順子 私も彩も、ご先祖様のおかげで生長の家に導かれて、今は親子で大分県教化部に勤務することができているし、信徒の皆様のお役に立てる素敵なお仕事が出来るんだから、本当に恵まれているのよ。これからもご先祖様への感謝を忘れずに、頑張っていこうね。

彩 今日、お母さんからご先祖様の詳しいお話を聞けたおかげで、優しい主人と3人の娘に恵まれて、こんなやりがいのある素敵なお仕事ができるのも、ご先祖の皆様のおかげなんだなってことがよく分かったよ。本当にありがとう。

 生長の家の教えによって、信徒の皆様の運命が好転していくのを見ることができるのが、本当に自分のことのように嬉しくて。これからも、ご先祖様を大切にして、周りの方々のお役に立てるように日々頑張っていきます。


 

特集解説

先祖への感謝によって、明るく、
より良い人生が展開していきます

 
 私は以前、京都府宇治市にある生長の家宇治別格本山*1に15年間勤務しておりました。そこには宝蔵神社という神社があり、生長の家の信徒の方々などのご先祖様をお祀(まつ)りしています。
*1 京都府宇治市にある生長の家の施設。宝蔵神社や練成道場などがある

 当時は毎日のように、先祖供養をする機会に恵まれておりましたが、それ以前の私は、先祖供養をすることはほとんどなく、時々お墓参りをしたり、法事に参列したりするぐらいでした。

 そのような私の人生に一大転機が訪れました。借金問題で悩み、生長の家の教えを信仰していた両親に勧められて、宇治別格本山で開催されている練成会*2に参加することになったのです。
*2 合宿して教えを学び、実践するつどい

 学校では教わらないような多くのことを、練成会で教えていただきましたが、その中の一つが「先祖供養の大切さ」でした。

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先祖は命の本源

 
 生長の家創始者・谷口雅春先生*3は、『霊供養入門』(世界聖典普及協会刊)のなかで、「大地は神様、根は先祖 幹は両親、子孫は枝葉 枝葉に花咲き、よき果を結ぶは 親に孝養、先祖に供養」(306ページ)とお示しくださっています。
*3 生長の家創始者、昭和60年昇天

 つまり、私たち子孫がこの世に存在し、幸福を実現していくには、命の本源である先祖に供養すること、そして親に感謝することが、とても大切だということです。当たり前のことですが、その当たり前を見失い、実行していないと、本当の幸福は得られないものなのです。

 特に、両親は自分にとって一番身近な先祖です。読者の皆さんの中には、ご結婚されている方もいると思いますが、そのような方は義理の父母にも感謝する必要がありますし、パートナーの先祖も供養する必要があります。

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先祖供養を通して自分を見つめ直す

 
 先祖が誰一人として欠けることなく生きて、命を繋(つな)いできたからこそ、私たちは今、生きている。それは紛(まぎ)れもない事実です。だから父母に感謝し、先祖に供養することは、今の自分を見つめ直すと同時に、自分の命を尊(とうと)ぶことにもつながるのです。

 私の場合、父方と母方の両家とも、戦争で祖父が戦場に行った経験があり、もしも父母が生まれる前に、祖父が先の戦争で亡くなっていたならば、父母はこの世に誕生することはなく、私も存在していなかったはずです。そのことに思いを馳(は)せれば、自然と父母に感謝の念が深まり、先祖に手を合わせたくなります。

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 ちなみに、その後、私は借金問題を解決することができ、それから毎日先祖供養しているお蔭なのか、毎日を幸福に過ごすことができております。

 先祖供養には大きく分けて、物施(ぶっせ)(お供え物をする)と法施(ほうせ)(お経を読む)の2つの方法があり、一番のお勧めは法施です。生長の家がお勧めする詳しい先祖供養のやり方については、別枠に記載の書籍等を参考にして下さい。

 読者の皆様もこの機会に、ぜひ先祖供養をしてみませんか。きっと皆様の人生がより良いものへと好転するきっかけになることと思います。

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山口 哲弘(やまぐち・てつひろ)
生長の家本部講師
生長の家鳥取教区・島根教区教化部長。昭和49年10月生まれ。山口県出身。4月より北海道十勝から鳥取・島根へ異動。新天地でも自然と共に生きる生活を大切にしている。

先祖供養の大切さについて詳しく知りたい方は

『新版 人生を支配する先祖供養』
(生長の家創始者・谷口雅春著、日本教文社刊)
『霊供養入門―運命は改善できる』
(谷口雅春著、世界聖典普及協会刊)
『“新しい文明”を築こう 中巻 実践篇「運動の具体的展開」』
(生長の家総裁・谷口雅宣監修、生長の家刊)

● 生長の家宇治別格本山では、先祖供養・流産児供養を行っています。(https://www.uji-sni.jp/senzo/reihaiboshu.html
全国の各教化部でも、先祖供養祭を行っていますので、各教化部にお問い合わせ下さい。

また、本誌ではこの記事の他、生長の家のたくさんの書籍の中から、今月号の特集「先祖と私」に関連した文章を紹介しています。

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