Y.M. 茨城県出身、山梨県在住。平成21年8月、22歳で入籍。現在、夫と6歳の娘、5歳の息子との4人暮らし。娘に作ったスタイをきっかけに裁縫にはまり、布小物作家として活動している。趣味は作ること。作れるなら何でも手作りしたいと言う。生長の家地方講師。

Y.M.
茨城県出身、山梨県在住。平成21年8月、22歳で入籍。現在、夫と6歳の娘、5歳の息子との4人暮らし。娘に作ったスタイをきっかけに裁縫にはまり、布小物作家として活動している。趣味は作ること。作れるなら何でも手作りしたいと言う。生長の家地方講師。

 趣味だった野球観戦で知り合い、お付き合いを始めた彼は、スーパーで精肉担当として働いていて、ちょうど肉食を控えることを生長の家で教えられていたので、彼にうまく生長の家のことを伝えられませんでした。

 その頃、住んでいた都内の職員寮では、生長の家青年会(*1)の独身女性の集いの「花のつどい」を友人と一緒に発会し、毎回、終了後にノーミート料理を振る舞ったり、真理の言葉の手作りおみくじをプレゼントしたりしました。毎月、参加者の皆さんに喜んでもらえるように準備をするのがとても楽しく、幸せを感じる時間でした。

 ご先祖様が見守ってくれていると教わったので、感謝の気持ちで霊牌(*2)を書き、先祖供養を行い、花のつどいに参加してくださった方々を祝福する祈りもしました。そのためか花のつどいは回を重ねるごとに参加者が増え、みんなで教えを学んで実践し、結婚して卒業される方も出てきました。

 ところが私は、付き合っていた彼が地元に帰ることになり、お別れすることになりました。とても未練がありましたが、引き留めることもできませんでした。最初こそすごく悲しく辛かったものの、気持ちを切り替えて「今が自分を磨くチャンスだ!」と思い、生活を見直すことにしました。早寝早起きをして、朝は神想観(*3)を実修し、通勤では一駅歩いたり、手作りの総菜でお弁当に彩りを添えたりして、いつか自分にプラスになると思い、自分の思い描く充実した生活を心がけました。

イラスト/石橋富士子

イラスト/石橋富士子

 その頃、生長の家のSNSサイト・ポスティングジョイ(*4)で養心女子学園(*5)時代の友人と地元が同じ男性と知り合いました。友人としてSNS上だけの関わりでしたが、当時、彼は滋賀教区の青年会委員長をしていて、生長の家の会議に出席するため上京した時に初めてお会いしました。とってもほっそりしていて、あまり喋らない方でした。

 その1週間後、私は講習会参加と観光のために大阪に行きました。講習会終了後、友人たちと食事会に行きましたが、そこに1週間前に東京で会ったばかりの彼も参加していたのです。あまりの偶然にびっくりしました。

 食事会では会話が弾み、彼は1カ月後に関東に転勤することが決まったというのです。「じゃあ、また食事に行きましょう!」と連絡先を交換しました。とはいえ、連絡先を交換したからといってすぐにどうなるということもなく、私は元カレのことを引きずっていました。しかし、このままでは時間の無駄だと思い、元カレに連絡して会う約束をしました。(つづく)

*1 12歳以上40歳未満の生長の家の青年男女の組織
*2 先祖及び物故した親族・縁族の俗名を浄書し、御霊を祀る短冊状の用紙
*3 生長の家独得の座禅的瞑想法
*4 平成28年9月30日をもって終了
*5 現在は休校