Q 43歳になる長男は結婚願望がなく、おつき合いしている女性もいないようです。仕事は安定していますし、お見合いをすれば相手は見つかりそうなのにその気がありません。私と主人が他界した後、一人寂しく過ごす長男が心配ですし、孫の顔も見たいです。早く結婚してほしいと願うのは親のエゴでしょうか。 (A子・73歳)

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ご長男の幸せを願われるのは、子を愛する親心です。でも、子どもの幸せとは何でしょう。

生長の家では「人間は神の子であり、自由でありたい、自らの個性天分を生きたいと願うものである」と教えています。そして「愛する」とは執着することではなく、神の子の素晴らしさを信じて放つことですから、「息子には家庭を持ち、家族を愛する力が備わっている」と信じ、息子さんを尊重しましょう。

また、「早く結婚してほしい」と望む反面、「結婚願望がない」と心配していらっしゃいますが、その心配する心が「祈り」となって実現してしまうのです。

「祈り」とは何かといえば、『観世音菩薩讃歌』(生長の家総裁・谷口雅宣著、生長の家刊)には「祈りと懇願とを混同すべからず。/『祈り』は命の宣り言なり」と説かれています。つまり、「祈り」とは、息子さんに「〜してほしい」と望む懇願ではなく、心の内で「〜である」と宣言することなのです。

一度、原点に立ち戻り、息子さんの存在の有り難さや美点に目を向けるなど、観方を変えてみてはいかがでしょうか。生長の家には、明るいことを綴る『日時計日記』(生長の家白鳩会総裁・谷口純子監修、生長の家刊)があります。谷口純子・生長の家白鳩会総裁は『平和のレシピ』(生長の家刊)に、「『日時計日記』をつけ始めた時、『子供の天分にかなった相応(ふさわ)しい道を……』と書き続けることにした。コトバの力は強力に働き、今では“おまかせ”の心境で、子供に祝福を送っている」(94ページ)と書かれています。
* 生長の家の女性の組織

このように書き綴っていくと、いつしか息子さんへの感謝や悦びが溢(あふ)れ、一番の理解者となっているご自身を発見されるはずです。そして、あなた方ご夫婦が一層仲睦まじくされ、結婚生活の幸福な雰囲気を家庭内に充(みた)しましょう。息子さんにとって最も幸せな方向に導かれていくに違いありません。ご家族皆様の幸福を心よりお祈り致します。

*回答者 大久保恭子
生長の家埼玉教区地方講師。夫と自然公園を散歩したり、新聞ちぎり絵やエコバッグ作りを楽しんでいる。

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